始まりは、いわゆる恋愛ドラマらしい再会ではありません。別れた相手から突然、猫を預かってほしいと頼まれるところから動き出します。そこに加わるのが、人の気持ちを見抜く、少し厄介で妙に温かい一匹です。

第1話は、大きな事件で引っ張るというより、止まっていた感情が少しずつほどけていく回でした。仕事は回っているのに、恋だけは後回しにしてきた主人公が、猫と周囲の言葉に揺らぎ始める。その流れを押さえておくと、後半の見え方もだいぶ変わってきます。

第1話の基本情報

東海テレビ制作の土ドラ特別企画「元カレの猫を、預かりまして。」は、2026年3月7日と3月14日に放送される全2話の作品です。第1話は2026年3月7日土曜23時40分から放送。主演は柴田まさき役の柏木由紀さんです。

  • 作品名:元カレの猫を、預かりまして。
  • 放送枠:東海テレビ・フジテレビ系全国ネット 土ドラ特別企画
  • 第1話放送日:2026年3月7日
  • 話数:全2話
  • 主演:柏木由紀
  • 原作:石田祥「元カレの猫を、預かりまして。」
  • 脚本:諏訪雅
  • 主題歌:柏木由紀「シアワセ記念日」

第1話あらすじ全容

主人公の柴田まさきは、営業部の主任として働く34歳。仕事は順調で、ひとりの時間もうまく楽しめるタイプです。その一方で、恋愛にはかなり慎重でした。新しい関係を築く手間を思うと、一歩を踏み出す気になれない。第1話では、その感覚がかなり丁寧に置かれています。

そんなまさきの前に、3年前に別れた元カレが現れます。用件は復縁ではなく、猫を2か月だけ預かってほしいという頼みごとでした。ここで託されるのがヨミチです。見た目は少しクセのある猫ですが、この作品の軸はここから一気に動きます。

ヨミチは人の言葉を話し、しかも匂いで感情や本音を感じ取る不思議な存在です。まさきが心の中でごまかしていることを、遠慮なく言い当てる。優しい励ましばかりではなく、痛いところを突いてくるからこそ、まさきの停滞がはっきり見えてきます。

職場には、5歳年下の後輩である矢代篤がいます。仕事ができて、距離の詰め方も自然。まさきに好意を向けていることはかなり分かりやすいのに、当の本人は年齢差や立場を理由に受け止めきれません。第1話では、この二人の温度差も見どころの一つになっています。

さらに気になるのが、元カレの忠告です。矢代には深入りしないほうがいい。そう言い残すことで、単なる恋の後押しだけでは終わらない空気が生まれます。猫を預けた理由にも別の事情がありそうで、やさしい話の中に引っかかりが残ります。

泣けると受け止められやすい理由

この第1話が刺さりやすいのは、劇的な不幸が描かれるからではありません。もう十分やっているのに、どこか心だけ前へ進めない。その感覚がかなり現実に近いからです。

まさきは孤独ではありません。仕事もあり、生活も整っている。それでも、恋愛になると急に身構えてしまう。年齢を理由に引いてしまう。そうした小さな諦めが、ヨミチの言葉で少しずつ崩されていきます。

ヨミチの役割も大きいです。かわいいだけの相棒ではなく、過去と今をつなぐ存在として置かれています。厳しい言い方をしても、根っこにあるのはまさきを前に進ませたい気持ちです。この距離感があるから、説教っぽく見えず、心をほぐす場面として入ってきます。

もう恋は面倒だと思っていた人が、完全には捨てきれていない感情に気づく。その揺れ方が静かだからこそ、見ている側の経験にも重なりやすい回でした。

第1話で押さえたい関係性

柴田まさきとヨミチ

第1話の中心です。猫を預かるという出来事が、生活の変化だけでなく、感情の整理まで引き受ける形になっています。ヨミチはマスコットではなく、まさきの本音を外に出す装置として機能しています。

柴田まさきと矢代篤

恋愛の入口を担う組み合わせです。矢代はかなり真っすぐで、ためらいが少ない。一方のまさきは、相手の気持ちより先に自分の事情を並べてしまう。この差が、第1話の会話に軽さと切なさの両方を生んでいます。

柴田まさきと元カレ

過去の象徴でありながら、まだ完全に整理しきれていない相手です。猫を託した理由が単純ではなさそうなので、ただの導入役では終わりません。第2話へ向かう不穏さもここに残されています。

見どころはどこか

まず目を引くのは、しゃべる猫という設定です。ただ、奇抜さだけで押す作品ではありません。会話の面白さを入り口にしながら、大人の恋愛のためらいへ自然につなげているところが効いています。

もう一つは、矢代の押し引きです。年下の勢いで押すだけではなく、まさきが自分を低く見た時にきちんと反応する人物として描かれているので、ただの恋の相手で終わらない厚みがあります。

そして第1話の終わりに向けて強まっていくのが、元カレが猫を預けた事情への疑問です。やさしい空気の中に次回への引きを残す作りなので、前編としてかなり見やすくまとまっています。

第2話につながる争点

焦点は大きく三つあります。まさきが矢代に向き合えるのか。元カレの忠告の意味は何か。そして、猫を預けた本当の理由がどこにあるのかです。

全2話構成なので、第1話はのんびり見えて、実は情報の置き方がかなり手早いです。恋愛の迷い、元カレの影、ヨミチの役割。この三本が第2話でどう交わるのかが、そのまま作品の着地点になっていきます。

第1話を見たあとに整理しておきたいこと

この回は、出来事の派手さより感情の位置が大事です。まさきは誰かを好きになる準備がないのではなく、傷つかない形を選び続けてきただけにも見えます。そこへヨミチが割って入り、矢代がまっすぐ揺らし、元カレが過去を持ち込みます。

そのため第1話は、猫が来た回というより、まさきの停止が動き始めた回として見ると分かりやすいです。やわらかい雰囲気の中で、意外と本音に踏み込んでくるドラマでした。

見逃し視聴と公式情報

見逃しで追いたい場合は、TVerの「元カレの猫を、預かりまして。」番組ページを確認しておくと動きやすいです。放送情報や作品概要は、東海テレビの公式サイト「元カレの猫を、預かりまして。」でまとまっています。

番組の告知は東海テレビ土ドラ公式Xでも確認できます。放送前後の案内や告知投稿を追いたい場合は、こちらも見ておくと便利です。

現時点で確認できた見逃し配信先はTVerです。TVer以外の配信サービスについては、確認できた範囲では公式案内を見つけられませんでした。